パウロヴィッチの穴
くろパパ咽頭癌確定からの ”平成のアダムスファミリー”271日間。

空白の2ヶ月

 
2006年3月某日。
 
 
 
 

 
 
夜、くろパパから国際電話
 
先月の「妙な声」が少し良くなっているように思えました。
 
ガラガラしているといえばガラガラ声なのですが
 
少しかすれているくらいだったように記憶しています。







まだ検査段階で白黒つかないにしても
 
もうすでにJ医大医療センターへ行って診察を受けたはず。。。
 
と思いながら、3月も下旬になろうかというのに
 
実家へ確認の電話をできないでいました。
 
J医大医療センターの件はおやびんからしか聞いていなかったからです。
 
何より父本人が一番動揺しているワケですし、敢えて聞き出すことはしませんでした。 
 
 
 
この日の電話でも、日常的な会話を交わしていたのですが
 
父から突然 
 
 

 
 
(-_-) ところで・・・
  
 
N病院の理事長先生から最近連絡あるか?
 
 
 
 
 
父の不安をよく表している一言だと思いました。
 
もし自分の体に何かあれば、おやびんから私へ緊急連絡が行くはずだ。
 
という彼の勘は大正解です。
 
不安材料を増やす必要もないので当然シラを切りました。

 
 
 
 
(´・ω・`) 理事長から?特にないよー。
 
ああ、なんだかずいぶん前だけど
 
「お父さんが風邪ひいてたよ。」って言ってた。
 






(∀`;)ゞ そうかそうか。ならいいんだ。うんうん。


 
 
 
 
 
まったくもって分かり易い男である。
 
結局J医大医療センターの報告はないまま、電話を終わらせることとなり。。。
 
 
 
この後も2006年5月、東大病院に父が入院する直前まで
 
J医大医療センターでの診察や検査のことについて
 
なぜか我々くろ家夫婦には知らされなかったのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
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ムスメ。

《くろうさ》

くろうさ

上海生活3年生。専業主婦。


父。

《くろパパ》

くろうさの最愛の父親。

 

2007年1月逝去。61歳。

生前は経営コンサルタントに従事。

 

登場人物

《マヨ》

  くろうさダンナ 上海リーマン

 

《くろママ》

  くろうさ母親 乳ガン歴2回

 芸術家 着物デザイナー

 

《バカ兄》

  くろうさ3兄妹長兄 某出版社勤務

 

《ダメ兄》

  くろうさ3兄妹中間兄 某ベンチャー勤務

 

《おやびん》 元勤務先病院理事長

 

《姐さん》 元勤務先病院直属上司Dr.

 

 

用語解説

《パウロヴィッチ》

くろパパのカトリック洗礼名が「パウロ」

だったことから、なんとなく。

 

《穴》

くろパパの咽頭癌摘出後

喉仏の下、ちょうど両鎖骨の間に

直径約4cmほどの穴が作られ

肺と直結して呼吸をしていた、その穴。

 

《咽頭癌》

鼻の奥から喉にかけて位置する器官で

場所により上・中・下と分類されるが

くろパパは喉の部分の下咽頭癌。

 

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