パウロヴィッチの穴
くろパパ咽頭癌確定からの ”平成のアダムスファミリー”271日間。

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勘が鈍ったか

 
2006年2月某日。

 
 
中国の春節(旧正月)明け
 
プーケットから上海に戻り数日経った頃
 
埼玉の父より電話がありました。
 
 

 
元気でやってるか〜?
 
 
 

と、その声。。。
 
いつもの父の声ではなく、異様にしゃがれているのが分かりました。
 
 
 

いやいや元気だけど、父こそどうしたのその声!?
 
 
 

1ヶ月ぶりの電話であるはずが、挨拶もそこそこに
 
異様なガラガラ声が気になって問い詰めたのです。
 
しかしその時は、父に 「ただの風邪だ」 と言われるまま
 
「ああ、そうか。」 とたわいのない会話で終了しました。
 
 
 
この時、少しひっかかってたんですよね。
 
つい何ヶ月か前に上海でお店をしてらしたM氏の肺ガンが発覚し
 
緊急帰国されたことが頭を過ぎり、そのM氏の何とも言えない
 
 
 


「風邪にしては、おかしな声」 
 
 
 
 

にそっくりだったから。。。 今思えば・・・なんじゃないの?
 
と、何かの病や障害に真っ正面から向き合ったことのない
 
平和ボケのクソくだらねえ考えをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが
 
この時はダンナに
 
「父の声が何かおかしかった。Mさんみたいな声で少し心配。」
 
と訴えたことをダンナも私も覚えています。
 
 
 
思い返せば、2005年に我々夫婦が渡海する前から
 
食べ物の飲み込みにくさ・お酒を飲んだときの胸の熱さを訴えていた父でした。
 
病院に勤務していたにも関わらず、”甲状腺異常”なのではないかと
 
勝手に診断して放っておいた娘です。。。

 
 
 
 


 
 
 

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テーマ: - ジャンル:心と身体

ムスメ。

《くろうさ》

くろうさ

上海生活3年生。専業主婦。


父。

《くろパパ》

くろうさの最愛の父親。

 

2007年1月逝去。61歳。

生前は経営コンサルタントに従事。

 

登場人物

《マヨ》

  くろうさダンナ 上海リーマン

 

《くろママ》

  くろうさ母親 乳ガン歴2回

 芸術家 着物デザイナー

 

《バカ兄》

  くろうさ3兄妹長兄 某出版社勤務

 

《ダメ兄》

  くろうさ3兄妹中間兄 某ベンチャー勤務

 

《おやびん》 元勤務先病院理事長

 

《姐さん》 元勤務先病院直属上司Dr.

 

 

用語解説

《パウロヴィッチ》

くろパパのカトリック洗礼名が「パウロ」

だったことから、なんとなく。

 

《穴》

くろパパの咽頭癌摘出後

喉仏の下、ちょうど両鎖骨の間に

直径約4cmほどの穴が作られ

肺と直結して呼吸をしていた、その穴。

 

《咽頭癌》

鼻の奥から喉にかけて位置する器官で

場所により上・中・下と分類されるが

くろパパは喉の部分の下咽頭癌。

 

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